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街灯を“内部から”補強!地域の夜を守る工事
皆さんの夜の安全を守るために欠かせない街灯。
普段はあまり意識されない存在ですが、地域の暮らしにとって、とても大切なインフラです。

街灯の役割は街を明るく照らすこと。
そのため照明(光る部分)は日頃から点検し、球切れ等があれば定期的に交換を行っています。一方で、長く伸びた“支柱”の部分は、よほど大きな破損がない限り交換されることが少なく、設置から何十年もそのまま…というケースもあります。
このたび、その街灯を「補強し延命化させる」ための工事をご依頼いただきました。
街灯そのものを交換しようとすると、掘削・撤去・配線・新設(設置)と大がかりな作業が必要になり、工事期間中は暗くなるうえ交通の妨げにもなります。
(1本だけでも、実はとても大変です。)

そこで本工事では、街灯を撤去せず“内部から補強する工法”を採用しました。
特殊な繊維の袋(黄色っぽい素材)を支柱内に入れ、そこへモルタルを流し込んで固める方法です。
ご興味のある方は「FRPシップ工法」で検索してみてください。

事前調査では、支柱の金属部分が数ミリ単位でやせている箇所も見られましたが、この補強によって今後も数十年は維持できると言われています。
今回は、古い街灯が多く残る地域を中心に、複数の街灯で対策を実施。
同時にLED化も行い、夜道が少し明るくなった感じがします。普段は気にとめることの少ない街灯ですが、これからも皆さんの夜の安全を静かに支え続けていきます。

外からは見えない、少し“地味”な仕事かもしれませんが、これも地域インフラを守る酒井組の大切な役割です。